お寺で料理する様子

仏教ってなんだろう?

その問いかけから。

What's Buddhism?

We continue to think about that question.

「まず、試してみる」

We'll try it first.

ほうどうじは京都のお寺だけど、ガイドブックにのるようなモノはありません。先人たちが残したモノをただ維持するより、今の時代に合わせたものにみんなでアイデアを出し合い、作り替えていく方に力を注ぎたいから。時代とともに社会で必要とされるモノは変わっていく。でも人間として生きる上で必要な何かは変わっていないのではないでしょうか。先人たちはすでに答えを出している。私たちはそれを引き継いで、実際社会に当てはめてみることで、現代に在る、色々な問題や人々の苦しみの解決をすることができるかもしれない。そしてその過程にある新たな出会い・つながり・発見の化学反応をみてみたい。

だから私たちは実験する。

なぜ、いま「仏教」なのか?

Why Buddhism now?

私たちは、これからの世界にこそ仏教が必要だと考えています。このような発言には疑問の声を耳にする事も少なくありません。お坊さんにお経をあげてもらう。古いお寺に観光に出かける。それが未来に必要なの?と思う方も大勢いるかもしれません。仏教の真の姿、それは近代哲学の父「ニーチェ」や、「アインシュタイン」といった偉人達をも唸らせる、精密で重厚な「生き方の智慧」だと感じています。

アルバート・アインシュタイン

アルバート・アインシュタイン

物理学者 (1879~1955年)

「現代の科学に欠けているものを埋め合わせてくれるものがあるとすれば、それは仏教だ。」

相対性理論により、現代物理学・量子力学の扉を開いた天才、アインシュタインの言葉です。

光に対して空間や時間が相対的に変化する。質量を持った物質とエネルギーは等価である。等という彼の発見は、実際にとても仏教的だということができます。

フリードリヒ・ニーチェ

フリードリヒ・ニーチェ

哲学者 (1844~1900年)

「ヨーロッパはまだ仏教を受け入れるまでに成熟していない」

神様など絶対者を想定、崇拝する考え方を否定し、現実を直視して苦しみさえも受け入れて生きるという哲学を提示して、後世に大きな影響を残した大哲学者ニーチェは、仏教に非常に強い興味と憧れを持っていました。

またニーチェは「理論的な論決は紀元前500年に仏陀によって既に成し遂げられている」とも言っています。

マーヴィン・L・ミンスキー

マーヴィン・L・ミンスキー

認知科学者/コンピュータ科学者 (1927~2016年)

「人間の心についての智慧に、仏教以上の教えはない。」

コンピューターを「計算機」から脱却させ、機械が学習して賢くなる、自己判断で動くと言う「人工知能」の道を開いたといわれる認知科学者ミンスキーの言葉。

人間の脳や「こころ」についての知見を機械に持ち込んだことで人工知能を実現した彼ですが、人間の心については仏教から学ぶところが大きかったと言っています。

湯川秀樹

湯川秀樹

物理学者 (1907~1981年)

「長い日本の歴史の中でも、空海というのは、ちょっと比較する人がいないくらいの万能的な天才ですね」

日本人初のノーベル賞受賞者であり、量子力学の発展に偉大な成果を上げた湯川秀樹博士は弘法大師空海の思想を率直に評価しておられます。

また「世界的なスケールで見ましても、上位にランクされるべき万能の天才だと思うのです。アリストテレスとかレオナルド・ダ・ヴィンチとかいうような人と比べて、むしろ空海のほうが幅広い」とも述べています。

仏教を現代社会に実装すること

Bringing the Philosophy of Buddhism to Society.

仏教が実装された社会とはどのようなものでしょうか?東南アジアやヒマラヤ地域には、歴史に裏打ちされて、今に生きる仏教の姿があります。

日本の「今」に即した仏教とはどのようなものでしょう?

私たちは、あまりにも無自覚に「現代思想」に取り込まれすぎているのではないだろうか?

金銭や資源は、たくさん持っていれば持っているほど良い。

本当にそうでしょうか? その考え方が、過剰な搾取、資源の枯渇、環境汚染を引き起こしているのではないでしょうか。

「対価が払えないから・・・」「見かえりが釣り合わないから・・・」 。

そうではない世界軸があっても良いのでは? 分かち合い、与え合う世界。 金銭に換算できない価値を見よう。

エゴイズムを超えて、ブッダが遠望した安らぎの世界をいまの時代に。

インドの仏跡

日々の生活を、豊かに、安らかに

哲学が実装された社会は、きっと穏やか。「生きる指針」を確かにもって、世界へ眼差しを向けよう。ブッダが目指した、理性と優しさ。 先人の遺産を、今に活かす。

護摩焚き(ごまたき)

起業に、企業に、土台の思想を

何を為すにも、その根本の「あり方」が問われます。お金が儲かれば良いのか。企業が存続出来たら良いのか。公器であるとはどういうことか。自他の関わり。

古今世界の偉人たちが仰ぎ見た仏教という体系は、まさに現代の社会にこそ必要なものだと感じています。

インドの寺院跡にいる僧侶

仏教も「生まれ変わる」

「諸行無常」を説くのが仏教です。その仏教自体のあり方が変わらないなんてあるでしょうか?伝統は大切です。しかし「活かす」と言うことがなければ、それはただの展示品のようなもの。時代に即して変わっていく。「生きている」とは「変化する」と言うこと。
変わっていこう。「生きた仏教」をこの国に。

この国に、寄付の文化を

Creating a culture of giving.

私たちは、活動資金のすべてを皆様からの寄付で賄うことをポリシーとしています。

それはまず「清浄なお寺」でありたいため。そしてこの国で「寄付」の文化を表現したいためです。利害関係、損得の勘定、価値の交換ではなく、互いに敬意と喜びを「与え合う」という精神文化を。

損得勘定なしに与えたとき、そこに真の豊かさが生まれます。与え、与えられ。豊かさが増大しながら巡っていく。そんな社会を夢見て。 私たちは、私たちにできることを、社会に放出していきます。「奪い合い」でなく、「与え合いの輪」に。

ご寄付のページからオンライン決済・銀行振り込みにて受け付けています。