気功・動態瞑想とは p.2

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◆ 動態瞑想という概念

「動態瞑想」とは寳幢寺龍源師によって提唱された概念で「動くことによる瞑想」を意味します。

寳幢寺の(仏教の、と言って良いかもしれません)瞑想は、「気づく」ということに非常に大きな意味を持たせています。

通常の「坐る瞑想」は、極力「自分の雑多なハタラキ」を制限、制御して、もっと微細な、通常レベルでは気がつかない部分に「気づこう」としますが、動態瞑想では日常的な何気ない動きの中に、気づいていなかった微細なものを発見しようとします。

そもそも瞑想とは、それによって自分と、自分を取り巻く世界が変わっていく、良くなっていくということを目指すものだと考えていますので、日常生活に活かされなくては意味が無いと思います。

その意味で、動態瞑想は直接的な自分の「動作」そのものを「瞑想」として捉える訓練をしますので、速やかに、確実に「瞑想」で得られるべき何かを得ていけるものと考えています。

◆ 心身の制御

「動く瞑想」は世界中にみられます。

タイやミャンマーなど上座部仏教圏では「ゆっくり歩く」ことで様々な身体に対する気づきを得ていく修行があります。

チベット文化圏では、様々なポーズや動作、呼吸や血圧などの制御を行って、特殊な心身の状態となっていく修行が伝わっています。

中国には有名な「少林寺」があって、武術の技を磨くことが仏道修行につながるという考え方、修行の体系があります。

歩く瞑想を行じるタイの僧侶達

チベットの修行者を描いた絵図

少林寺の武僧

いづれの伝統も、身体と精神は互いに影響し合っているという考え方の下、それらに気づき、無知、無意識の領域を減らして統合していこうというものだと思われます。

動態の中で行われる瞑想は、本格的な坐る瞑想の補助として、古くから世界中で取り組まれてきた修行法であると考えることができると思います。

◆ 気功との融合

寳幢寺では、龍源師の技術、知見に基づいて、優れた健康作用のある「気功・導引養生」を、この「動く瞑想」に組み入れて「動態瞑想」という概念で教授しています。

これにより、身体に無理な負担をかけることもなく、気功の「カタ」を覚えて、美しく表演するという楽しみも加わって、健康増進作用も期待出来るという、良いことづくしの修行法が習得出来ることになっています。

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