お寺というと、 どういうイメージがあるでしょうか?
我々の実験寺院「寳幢寺(ほうどうじ)」はみなさんの想像している「お寺」とは少し違う場所です。
私たちは「伝統」をとても大切に考えていますが、伝統とは変革の拒絶ではないとも考えています。
伝統とは、活かされ継承されるべきものであって、博物館の陳列品のように固定的に保存される「過去の遺物」ではありません。
二千五百年という長大、重厚な伝統を持つ仏教を、21世紀の日本という時空間に活かすにはどうすれば良いのか。これから1000年後に良き伝統を遺すためには何が必要か?
寳幢寺はそれを考え、実証実験をするために設立された寺院です。
21世紀の世界に、私たちと「仏教」で世界を繋ぐチャレンジをはじめてみませんか?
「取り引き」から「喜贈」の循環へ
現代社会は「人間らしさ」を失っている。多くの人がそう感じていることでしょう。
では「人間らしさ」とはいったい何でしょうか?私たちは「分け合い、喜び合う」という心だと考えています。
人類が猿から進化し、直立二足歩行を行うようになったのは「食物を分け合う・助け合う」という性質を獲得したから。という研究があります。
これらの研究によれば、人間の本質とは「与え合うこと」「助け合うこと」にあると言えるでしょう。
しかし、現代社会の基礎構造となっている「取り引き=give & take」という仕組みは、ともすれば「与えあう喜び」「助け合う喜び」を奪い「損害」「欠乏」という恐怖ベースの行動を強いる場合があります。
「失う恐怖」は主体性や心の豊かさを奪い「もっと貯めたい」という欲望は環境破壊、搾取の構造に繋がります。
我々は、全ての人々が「DāNA=与えあう」ことで「失う恐怖」を克服し、「喜び」をベースに社会を成り立たせる「喜贈循環」の世界観を提唱します。
実験寺院「寳幢寺」は、人間らしい社会の復活を目指して「喜贈循環社会」の実証実験に取り組みます。
混迷の時代に、確固たる基軸を立てる
自分自身の「視座」を、我々は持っているでしょうか?
「本当の自分」「真のしあわせ」等はよく聞く言葉で、それを追い求める「自分探し」等という言葉もあるようです。
しかし、何を以て「幸せ」とするのか。何が善で、何が悪なのか。「自分」とはそもそも何なのか。明確な哲学なしに、それを語ることができるのでしょうか?
さとったひと「ブッダ」の発見した知見を学び、明確で理知的な世界観を持つこと、自分が依って立つ、しっかりとした哲学を持って生きること。
現代人が失ったかに見える「生きる指針」を取り戻す。その為に、様々な方法を考えていきます。
寳幢寺は、運営母体である(一社)日本仏教徒協会の理念に賛同し、協会が求める能力、志を持った優秀な僧侶の先生にご参画頂いています。
私たちは「寺院」は特定の僧侶の所有物ではないと考えています。その寺院の所有者というイメージのある「住職」と言う概念、言葉は使っていません。
また、寺院を特定の宗派に固定することも考えていません。能力があり条件の揃う人にお願いする。世界標準に向けての取り組みです。
あなたの協力で関係者全員が豊かに
豊かさを受けとった者は、別の形で誰かに豊かさを与えることで、喜贈が社会に循環します。
寳幢寺では以下の3種の喜贈を随時受け付けています。
喜贈者が増えるほど、全ての喜贈者が喜ぶシステム。
毎月の目標金額が達成されると、寳幢寺からあなたに喜贈するコンテンツが無償化または減額され、新規コンテンツが追加提供されます。
使われなかった物から、使われる物へ
など
〒602-0052
京都市上京区上小川町120-3
(地下鉄烏丸線 今出川駅徒歩8分)
寳幢寺では本格的な「修行者」として、
3つのあり方を提案しています。
在家修行者は、これまで通り、通常の社会生活を営みながら、きちんとした「在家修行者」としての戒律を受け、修行方法を授かって、単なる「仏教徒」というだけではなく、明確な仏教の実践者として生きていこうというものです。
仕事や家庭があるので出家はできないけれど、きちんと修行をして、仏教の実践者でいたい。と言う方に向いています。
期間が終われば在家社会へと戻っていくのを前提に、一時的に出家者となって修行します。
一時的といっても、出家者として生活しますので、剃髪、法衣の着用は絶対条件です。原則お寺に住み込みになりますので、仕事をしながら、家庭を持ちながらは不可能です。あくまで「一時的に」ですが「出家」です。
一生涯出家者であることはできないけれど、一時的にでも本格的な僧侶の修行がしたいと言う方に向きます。
完全な出家者、
いわば「プロの僧侶」となる道です。
もちろんいつでも辞めて還俗することは可能ですが、原則として、生涯を僧侶として生きる決意のある方を対象としています。
いずれの場合も、本格的な修行を前提としています。本物の修行ですので、厳しい内容になるかと思いますが、可能な限り状況に合わせて柔軟に、様々なニーズに応えていきます。
まずは気楽にお問い合わせ下さい。
主任以下スタッフと面談をして、話を進めていければと思います。