寳幢寺の恒例行事「年越護摩」
日本のみならず、世界が直面してる稀に見る疫病災厄のなかにあって、心の平安、安定が何より重要と痛感する昨今。
こんな時こそ、少しの間「世俗」を離れて、聖なる世界に身を置いてみては如何でしょうか?
このご時世、また何かと身動きがままならない大晦日の夜、寳幢寺へのお越しがかなわない方々のためにインターネットによる法会中継を行います。
また祈願なども事前に受付いたしますので、直接お越しになれない方も是非ご注目ください。
本年は護摩の導師に加えて、長きに亘るインド留学を終えたチベット密教僧「テンジン・ケンツェ」師も参加なさいます。
本尊正面で僧院長龍源師による「如法不動護摩」
東側チッタマニターラー尊御前でケンツェ師による「チッタマニターラー供養法」
が修法されます(いずれも予定)。
二壇構え、しかも日本密教とチベット密教の同時修法というのは世界でも極めて珍しいものだと思います。
「最強の仏」不動明王は、弘法大師空海さまの個人的念持仏であったこともあり、日本では広く信仰されています。
寳幢寺でも僧院長の念持仏として、また仏法守護、修行の妨げを砕破する行者の守護者として大切にお祀りしています。
不動尊はサンスクリット語の「アチャラナータ」もしくは「チャンダマハーローシャナ」の訳で、「動かざる尊」「山岳の主」「激烈大憤怒尊」等の意味を持っています。
日本密教では至高尊である「毘盧遮那仏」の直接の化身であるとされ、明王の最高位として位置づけられています。
今回は寳幢寺の総本尊「仏舎利如意宝珠」と併せて護摩の祈願を行います。
一切衆生に無限の福徳を与え、苦を抜き案楽を与えてくださるという仏舎利如意宝珠に、一切の魔を打ち砕き、あらゆる業や煩悩を焼き払って衆生をさとりに境涯へと導く不動尊が一体となった最高の修法を志します。
ターラーは仏陀の活動を体現する女尊であり、伝説では観音菩薩の涙から生じたといわれます。
その名は「導く者・救済者」を意味し「救度仏母」と漢訳されます。
衆生済度のために様々な姿で出現なさいますが「活動・行為」を意味する緑色の姿が代表的です。他にも特に長寿や治癒の本尊として白い姿のターラーも人気があります。
子が苦しんでいればすぐにそれを助ける母のごとくにターラーの加持力は速疾にもたらされるといわれています。
チッタマニターラーは18世紀のチベットの僧侶タクプ・カルキワンポが感得したターラーで、その姿は緑ターラーとほぼ同様とされています。
一般的なターラーの実践は密教経典の四分類法において作タントラであるのに対し、チッタマニターラーはより高度な瞑想技法を具えた無上瑜伽タントラに分類されます。
実験寺院寳幢寺僧院長(真言律宗)
奈良西大寺にて四度加行、伝法灌頂受法。
日本仏教のみに囚われず、ミャンマーやチベットなどの高僧に師事、さらに山岳修行、霊地巡礼などの修行を積み21世紀の日本、世界にフィットした仏教修行のあり方を模索し続けている。
瞑想指導、説法に定評があるが、実は祈祷方面でも優秀な履歴があり熱心な信者がいる。
実験寺院寳幢寺チベット担当(ゲルク派)
ダライ・ラマ亡命政府が南インドに再建したチベット密教の最高学府「ギュメ寺」に留学僧として修行。
ダライ・ラマ14世法王猊下より沙弥戒と法名を親授される。
本場で正式に学んだ、日本人としては希有なチベット密教僧であり、ゲルク派哲学と祈祷修法をバランス良く双修している貴重な人材である。
日時:令和2年12月31日(木)23:00~令和3年元旦 01:00頃
youtube live 公開使用
参加費:無料(お気持ちをお布施ください)。
お申込み:以下のフォームよりお申し込みください。
祈願等あります場合はご記入の上、下の決済方法からお選び頂き、お手続きください。
お申込み受付期間:令和2年12月09日~12月29日00:00まで
(締め切り以降でもお申し込み頂けますが、御札などが間に合わない場合があります)
決済方法:クレジットカード(Visa/Master/AMEX)・お振り込み
ご来場の皆様、及びweb視聴申込者でお布施をして頂いた方、ご祈願をお申し込みになった方々には、法会にて導師が祈願いたします「御札」と、チベット仏教に伝わりますお守りの紐「スンドゥ」を授与いたします。(予定)